CONCEPT

環境との調和

住環境から自然環境まで様々な環境の捉え方がある。
建物が環境との調和を図るためにどのようなことに意識を集約すれば良いのだろうか。

私達が見て美しいと感じるまち並み(景観)はどれとして奇抜なものはない。
住む人にアイデンティティが無いのかと言うとそうではない。
それぞれの人が自分なりの生活を工夫し楽しんでいるように思える。

窓や玄関ドアなど、建物を構成するエレメントについても、色や形だけにとらわれず、
デザインからくる必然性を考えて用いることで建物の質をより高いものにしている。

個々の建物はというと、住む人・創る人(建築家)の個性の違いで当然デザインは違ってくる。
そのような住宅が連担してまち並みが形成されていく。

個と個そして全体の関係を如何に馴染ませているのかを考える。
そこに住む人達が、美しさに対する意識を共通の価値観として見いだしているのではないだろうか。

少なくとも建物の外部空間は周辺環境に帰属するというぐらいの意識は持ち合わせているように思える。